All-in-One WP Migration サイトの簡単バックアップと復元・移転【WordPressプラグイン】

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「All-in-one WP Migration」は、WordPressのサイトデーターを1個のファイルにエクスポートします。

サイトの「移転」や「バックアップ」などで便利に使えます。

  1. 「データのバックアップ・復元」
  2. 「サイトの移転」
  3. 「テスト環境の作成」

All-in-One WP Migration(マイグレーション)

Migration(マイグレーション)の意味は?

英語の和訳としては「移住」とか「移動」とか、そんな意味です。

1クリックでサイトを移動、転送、コピー、移行、バックアップします。

説明

「All-in-One WP Migration」は、「サイトの移転」用プラグインです。

「サイトの移転」だけでなく「サイトのバックアップ」や「テスト環境の構築」などに利用できます。

  • 無料版と有料版があります。
  • 無料版には512Mの容量制限があります。
  • 有料版は容量無制限です。
  • 無料版も運用次第で十分に使えます。
512Mの壁を越えるようなら・・

「画像ファイル」を処理対象から外しましょう。大きな容量減になります。この場合、サイトの移転などでFTPでの作業が別途必要になります。(「といっても、大した手間ではありません」と個人的には思います。)

サイト運営は、データのバックパップが必須です。システムは壊れても復旧できますが、消失したデータは戻りません。

テーマのカスタマイズは、テスト環境で行いたいです。

PHPやWordPress、テーマやプラグインのアップデートが頻繁にあります。環境の組み合わせによっては、動かない場合があります。

「All-in-One WP Migration」は「テスト環境」を作るのに、おすすめのプラグインです。

インストール

All-in-One WP Migration は WordPress プラグインダッシュボードから直接インストール可能です。

  1. 「プラグイン」⇒「新規追加」をクリック
  2. 「プラグインを追加」⇒「キーワード」を「All-in-one WP Migration」として検索します。
  3. 「今すぐインストール」
  4. 「有効化」ボタンを押してインストールの完了です。

プラグインを有効化するとバックアップ用のフォルダーが作成されます。
/wp-content/ai1wm-backups/

このフォルダーは・・

/wp-content/ai1wm-backups/
  • プラグイン「All-in-One WP Migration」を削除しても「/ai1wm-backups」フォルダーは残ります。お試しだけで使わない場合、FTPを使って削除する必要があります。
  • サイトをエクスポートすると、このフォルダーにエクスポートファイル(バックアップファイル)「????.wpress」が作成されます。このファイルは、管理する必要があります。放置すると、サイトが肥大化します。

    (有料版は、エクスポートファイルの世代管理が可能です。)

プラグインの使い方

サイトのエクスポートとインポートがワンクリックで出来ます。

サイトをエクスポート

WordPressダッシュボードに「All-in-one WP Migration」の起動メニューがあります。「エクスポート」をクリックします。

「サイトをエクスポート」⇒「ファイル」を選択するとエクスポートを開始します。

エクスポートファイルをダウンロードしてローカルPCに保存します。

このとき、FTPで「/wp-content/ai1wm-backups/」フォルダーを確認します。以下のバックアップファイルが新規に作成されています。

サイトデータのエクスポート(=バックアップ)が完了しました。

サイトのインポート

インポート機能の使い方としては2つのケースがあります。

  1. WordPressサイトを別のサーバーに移転する場合
  2. テスト環境を作成する場合
  3. WordPressサイトを復旧する場合

いすれも操作は同様です。

WordPressダッシュボード⇒「All-in-one WP Migration」起動メニューから「インポート」をクリックします。

ローカルPCから、サイトデータのバックアップ(エクスポート)ファイルをマウスでドラッグ&ドロップします。ファイルを読み込んだら・・「開始」ボタンをクリック・・「完了」ボタンをクリックします。

最大アップロードファイルサイズ

これが無料版の制限です。(有料版は容量無制限)

ここでは、「最大アップロードファイルサイズ:300MB」とあります。このサイズは環境により異なります。(最大512MB)

「最大アップロードファイルサイズを上げる方法」は公式サイトをご参照ください。

  • 「.htaccess」ファイルを編集する方法
  • 「wp-config.php」ファイルを編集する方法
  • プラグイン「All-in-One WP Migration Import(Basic:無料版)」を使う方法

などが記載されています。

「.htaccess」ファイル、「wp-config.php」ファイル、「php.ini」ファイルの編集で「最大アップロードファイルサイズ」の増加が可能です。(この方法は、FTP操作とファイル編集が必要になります。)

インポート用のプラグインを入れる方法が、最も簡単ではあります。
しかし・・「最大アップロードファイルサイズ」を増やすだけの目的で、プラグインが増やすのも悩ましいです。

バックアップ

WordPressダッシュボード⇒「All-in-one WP Migration」起動メニューから「バックアップ」をクリックします。

バックアップを作成

「バックアップ」の操作パネルから「バックアップを作成」ボタンを押します。

これは、「サイトをエクスポート」と同様の動作になります。

ダウンロード

バックアップファイルが作成されると、リストに「.wpress」ファイルが追加されます。

前回、「サイトをエクスポート」した時の「.wpress」ファイルもリストに在ります。

「ダウンロード」ボタン:バックアップファイルをローカルPCに保存します。

復元

「復元」ボタン:「サイトのインポート」と同様の動作になります。

削除

「削除」ボタン:「.wpress」ファイルを削除します。

「サイトをエクスポート」すると、どんどん「.wpress」ファイルが増えていきます。

「.wpress」ファイルは、管理が必要です。

「All-in-One WP Migration」の設定

「サイトをエクスポート」画面にて「高度なオプション」をクリックします。

「サイトをエクスポート」する項目が選択できます。

「All-in-One WP Migration」が「サイトをエクスポート」する項目

  1. スパムコメント
  2. 投稿リビジョン
  3. メディアライブラリ
  4. テーマ
  5. プラグイン
  6. データベース
  7. メールアドレス

「無料版512MBの壁」が迫ってきたら「メディアライブラリ」を「エクスポートしない」にチェックを入れましょう。余程の巨大サイトでない限り、無料版でカバー可能です。(画像などチェックした項目は、手動で保全操作する必要があります。)

まとめ

All-in-one WP Migration は、Wordpressのデータ(画像、テーマ、データベース、プラグイン)をひとつのファイル (拡張子「.wpress」 ) にエクスポートします。

「All-in-One WP Migration」無料版は、若干の「運用のコツ」が伴います。その点、有料版は便利になってます。無料版の制限や手間から解放されます。(ただし有料です。)

  • 有料版は「最大アップロードファイルサイズ」が無制限になります。
  • 「サイトをエクスポート」・「高度なオプション」の選択項目が増えています。
  • エクスポートファイルの世代管理が設定できます。

追記

「All-in-One WP Migration」を使った「テスト環境」の作り方

WordPressに、プラグイン「All-in-One WP Migration」を一つだけインストールして「サイトのインポート」を実行すると、一発で「テスト環境」が作成できます。

できれば

テスト環境を作成する場合は、サーバー環境とPHP・DB・Wordpressのバージョンを同一にしておきたいです。

「All-in-One WP Migration」の挙動は、エクスポートした「元環境」を「テスト環境」に上書きするだけです。(全くの同一環境になりません。)

例えば、「本番環境」では削除したWordpressの初期テーマが、「テスト環境」にあった場合、初期テーマは削除されずに残ったります。

全くの同一環境ではありませんが、テスト環境としては充分です。

全くの?同一環境を作成する場合は、例えば、以下の方法になります。

SSHとFTPを使います。

手順1 SSHで端末にログインします。

コマンドラインで、DBとフォルダーのバックアップファイルを作成します。

  1. データベースをファイルにダンプします。
  2. tarコマンドでサイトファイルを圧縮ファイルとして作成します。

「tar」の場合、ファイルのパーミッションも保存されるので、環境の正確なバックアップが可能です。

手順2 FTPで1.2.のファイルをダウンロードし保存します。

毎回、手作業では大変なので、手順1をシェルプログラムとして書きます。これをCRONに登録して定時的に実行させます。(ファイルが肥大化しないように、世代を決めてループするようにシェルを書きます。)

概略だけでした・・。
後日、改めて記事にします。
おそらく「シリーズ」で??

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